実は魅力がたくさん!旧耐震建物の知られざるメリット!
築年数が古い「旧耐震基準」の建物は、「安全性に不安がある」などの理由から敬遠されることが少なくありません。しかし、投資物件として見たとき、旧耐震建物には見逃せない価値や可能性が秘められています。適切な耐震補強や改修を行えば、新築にはない魅力と価値を持つ建物として再生させることも可能です。本記事では、旧耐震基準の建物を投資対象として検討する際のメリットと、不安を解消するためのポイントについて詳しく解説します。
1. 旧耐震建物を選ぶ理由と魅力
安価で購入できる
旧耐震基準の建物は築年数が古く、価格が安く設定されている物件が多いのが特徴です。購入費用を抑えられるため、初期コストを低く抑えたい方にとって有効な選択肢となります。
好立地の物件が多い
旧耐震基準で建てられた建物には、角地や交通アクセスの良い場所に建てられているものが多くあります。今でもその土地に建物が残っていることは、立地が良いことを示している場合が多く、この点は購入時に注目したいポイントと言えるでしょう。
総工費を抑えられる
物価高に伴い解体・新築の建設コストが上昇する中、旧耐震基準の建物を購入し、耐震補強やリノベーションを施すことで、トータルのコストを大幅に抑えることが可能です。新築よりも抑えた費用で、自分好みの建物を作り上げることができます。
2. 補強・改修で広がる活用の可能性
建て替えによる建物縮小のリスクを回避
建物を建て替えると、現在の法律が適用されるため、当時の基準で建てられた建物よりも小さなサイズしか建てられないケースがあります。一方で、補強や改修を行う場合、建築当時の基準を遵守して建てられていることが証明されれば、現在の法律に左右されず、そのままのサイズ感で建物を残すことが可能です。
既存建物の独自性を活かせる
旧耐震基準の建物には、当時の建築技術やデザインが反映された独自の構造が残されています。補強や改修を施すことで、これらの特徴を保ちながら、現代の用途やスタイルに合った建物として再生することが可能です。昔の建物ならではのディテールや雰囲気を引き出し、新しい価値を加えることで、新築では得られない魅力を持つ建物へと生まれ変わらせることが期待できます。
3. 旧耐震建物の不安はこうして解消!
耐震補強工事の費用がわかることで不安を軽減
旧耐震基準の建物を購入する際、多くの人が補強工事の費用について不安を感じます。耐震性評価サービスを活用すれば、補強に必要な費用の概算を事前に把握し、計画を立てやすくなります。
補強方法は多様、専門家のアドバイスが鍵
耐震補強にはさまざまな方法があり、高額な工事だけでなく、コストを抑えた補強方法も選択可能です。建物の状態や予算に合わせた最適な方法を選ぶには、信頼できる専門家に相談して進めるのがおすすめです。
融資に活かせる診断を利用する
耐用年数評価などの診断を利用することで、旧耐震基準の建物でも融資を受けられる可能性が広がります。建物の価値を正確に伝えるために、有効な選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
旧耐震基準の建物には、価格や立地、コスト面での多くのメリットがあります。さらに、適切な耐震補強を施すことで、安全性を確保しながら建物の価値を引き出すことが可能です。古い建物には課題もありますが、プロの知識と技術を活用することで、不安を解消し、投資物件としての可能性を十分に広げることができます。ぜひ、選択肢の一つとして検討してみてください。
文/西山健次(1981+運営事務局)