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高額な耐震診断の前に!建物の状況と補強工事費を知る方法とは?

建物の耐震性や必要な補強内容を知るための耐震診断は、建物の規模によっては診断費用が数百万円に達することがあり、初期費用が負担に感じる方も少なくありません。そこで、まず建物の現状や補強工事費を手軽に把握できる、簡易的な耐震性評価サービスをご紹介します。

1.耐震性評価サービスを受けることのメリット

耐震性評価サービスの一例が「耐震性まるわかりくん」です。
このサービスでは、建物の図面を基に耐震性を分析し、どの程度の補強が必要か、工事費用の概算が分かります。また、自治体の助成金を含めた費用負担も計算され、実際に必要な費用が明確になります。
建物の規模や構造によって多少変動しますが、1棟50万円(税別)程度から調査が可能で、通常の耐震診断よりも費用を抑えて建物の状況を把握できるため、売買やリノベーションを検討する際に非常に役立ちます。

2. 補強工事費を事前に把握するメリット

「耐震性まるわかりくん」を活用すれば、補強工事にかかる費用を早い段階で把握できます。これにより、予算の見通しを立てやすくなり、建物の売買やリノベーションなどを進める際にも、買い手にとって安心材料となります。また、売り手にとっても補強費用が明確になることで、物件の売却がスムーズに進む可能性が高まります。

実際に耐震補強工事を行う場合には、通常の耐震診断が必要になります。あくまで簡易的な評価という立ち位置のサービスではありますが、現地調査やコンクリートのコア抜きといった高額な調査を省略しているのみで、図面の分析は通常の耐震診断と同等の精度で行っているので、実際の工事内容と見積りにほとんど乖離がない情報の提供が可能となっています。

3.補強案の見直しにも使える!

既に他社で診断を受けた建物でも、「耐震性まるわかりくん」を活用して、補強案の見直し(セカンドオピニオン的な使い方)も可能です。

提示された補強案に対して「本当にこの規模の工事が必要なのか?」「工事費は適正か?」を再確認し、見直した補強案や費用を提示することで、より納得のいく判断をサポートします。

このサービスでは、様々な工法を組み合わせる専門知識を持つプロが、補強案の見直しや調整を行います!通常の補強案の出し直しよりも費用を抑えて見直しすることが可能です。

まとめ

高額な耐震診断を行う前に、手軽に耐震性や補強費用を知ることができるサービスを利用すれば、旧耐震物件の売買や取引が円滑に進むでしょう。旧耐震基準の建物は、そのままでは売却が難しいことが多いですが、建物の状態を診断し、必要な補強や改修計画を立てやすくすることで、売却のハードルを下げることが可能です。購入希望者が安心して取引できるように、専門家のアドバイスを受けながら進めることで、物件の適正な価値を引き出した売却が実現します。ぜひ検討してみてください!

文/T.H(1981+運営事務局)